グローバリズムという妄想 ジョン グレイ [単行本]

By in レジ裏 on 2013/06/29


IT(情報技術)の目覚ましい進化を軸に展開するグローバリズムの虚妄をえぐる厳しい批判の書 出版社: 日本経済新聞社 (1999/06)
[amazonで見る]


IT(情報技術)の目覚ましい進化を軸に展開するグローバリズムの虚妄をえぐる厳しい批判の書
筆者は英国の政治思想史家。現代のグローバリゼーション・グローバル自由主義は米国による啓蒙思想の危険性につながっているという。規制を撤廃すれば自由市場が誕生するかのごとく,ともするとグローバル市場が自然の成り行きのように受け取られがちである。しかし,単一のグローバル市場とは20世紀末期における非常に政治的な試みであり,本来のグローバル市場は各国経済の間にある相違のゆえに栄えることを強調する。18世紀のフランスを中心にして広がった啓蒙思想と同じように,グローバルなレッセフェール(自由放任)は米国の企てであると断じて,米国に批判的な目を向けている。
新技術の広がりによって創造されつつある真にグローバルな経済も自由市場の拡大による産物ではない。全世界を覆う市場経済ではなく,主権国家,競い合ういくつもの資本主義,無国籍ゾーンが混在する無秩序こそがグローバルな経済の姿だと予測する。そして今後,米国が陥る孤独は経済的なものでも軍事的なものでもなく,認識的かつ文化的な孤独だと断じている。 (ブックレビュー社)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
– ブックレビュー社

ジョン グレイの本

Comments are closed.