なぜ日本は、精神科病院の数が世界一なのか (宝島社新書) [新書]

By in メインフロア on 2013/07/02


現在、日本が保有する精神科病床数は35万床。実に全世界の精神科病床数の5分の1に相当します。欧米の先進国で「脱・精神科病院」がすすむなか、なぜ日本では病床数が増え続けているのでしょうか。 出版社: 宝島社 (2012/10/9)
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全世界185万床の約5分の1、実に約35万もの病床を保有する日本の精神医療。脱収容化が進む先進国の中にあって、なぜ日本だけがこれほどまでの病床を保有し続けているのか。あまりにも多い病床を埋めるべく、「寝たきり」ではなく「寝かせきり」にされる世の認知症高齢者たち。そして、病院の経営維持のため長期入院を強いられ、人生そのものを台無しにされた、夥しい数の「入院加療の必要のない人びと」。先の大震災では、多数の高齢者の死や1カ月にわたる遺体の院内放置など、改めて精神医療現場の杜撰な体質が浮き彫りとなった。患者の人権を無視した日本の精神医療が抱える“病巣”に鋭く切り込んだ一冊。

第一章 3・11 そのとき、入院患者は
第二章 精神医療の元凶「保健制度
 世界的にも以上な数字の日本
 悪法としての保健制度
 強制的な入院にあらがえない患者たち
第三章 患者が病院の固定資産にされるカラクリ
第四章 制圧された収容生活からの脱却 

我々の約30~50%は、人生のいずれかの時点で何らかの精神疾患を経験し、そのうち半数以上は、中等度から重度の症状がみられます。実際、5歳以上の人に障害をもたらす上位10の疾患中、4つは精神疾患であり、うつ病がトップとなっています。しかし、残念ながら、精神疾患になる人はこれほど多いにもかかわらず、専門家の援助を受ける人は20%程度にとどまっています。
社会における精神疾患

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