貧しい音楽 大谷 能生(おおたに よしお

By in ロドリゲス書房倉庫 on 2013/06/21


出版社: 月曜社 (2007/10) 気鋭の音楽批評家/ミュージシャンによる音楽の新たな修辞学。第一批評集。
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耳にはかつて夜が訪れたことがない。聴覚イメージにはそれが変形されるための夜が用意されておらず、鼓膜にはそれを閉ざすための瞼もない。気鋭の音楽批評家/ミュージシャンによる音楽の新たな修辞学。第一批評集。

音楽活動を行う一方で、ジャズ、電子音楽史に関する数々の共著を著している大谷能生が、昨年末、『貧しい音楽』を出した。自身の文章と、ミュージシャンたちへのインタビューを通して、録音時代の音楽を捉え直そうとする意欲作だ細馬宏通氏書評(「東京人」2008年5月号「Close up TOKYO:本」欄)

写真について考えることの多い私には、
「ホロコーストを録音するために/耳のために夜を用意する」
という聴覚イメージと視覚イメージを比較した最終章が、
とりわけ興味深かった。
大竹昭子(文章家)

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